第6号

「宇野理論を現代にどう活かすか」Newsletter(2-6)

発行:2011年10月30日

「宇野理論を現代にどう活かすか」Newsletter(第2期第6号-通巻第18号-)をお届けします。

今回の特集テーマは、「『宇野理論の現在と論点――マルクス経済学の展開』Ⅲ 「段階論と現状分析」書評とリプライ」です。昨年(2010年11月)発行の第2期第2号においては、第Ⅲ部への吉村信之氏の書評が事情により掲載できませんでした。そこで、第Ⅲ部への書評を単独で掲載するよりも、むしろ書評へのリプライとセットで特集を組んではどうかということになりました。なお、馬場宏二氏はとくに批判されたわけでもないのでリプライの必要がないとのことでした。その結果、柴垣和夫氏、大内秀明氏、関根友彦氏の御三方からのリプライが掲載されることとなりました。 そのような中、本号が編集途上にあった10月14日、大変残念なことに馬場氏がご逝去になられました。同氏は、本誌の出発点となった2007年12月の「宇野弘蔵没後30年記念研究集会」で基調報告者の一人として報告され、その後も本誌にしばしば論稿を投稿してこられました。確かにリプライを執筆頂けない理由の一つとしては健康上のことも挙げられていたのですが、まさかこのように早くご逝去されるとは思いも寄らないことでした。生前のご指導ご鞭撻に感謝させて頂くとともに、ご冥福をお祈り申し上げます。また、本号では、山崎広明氏(東大名誉教授)、三和良一氏(青山学院大名誉教授)によるご葬儀に際しての弔辞、柴垣和夫氏(本誌顧問委員)の「馬場宏二君を送る」を掲載させて頂くこととなりました。お忙しい中、ご協力を頂いた先生方には厚く御礼申し上げます。 もともとこのNewsletterは、自発的に寄せられたワーキングペーパーの掲載を目的としています。ただ当初は寄稿が少ないであろうことを予想して、いわば「呼び水」として毎号、特集を組んでいます。今回の特集においても改めて宇野Newsletterが、多様な世代によるタブーのない討議の場であることが再確認されることと思います。今後益々、このNewsletterが活発な討議の場として活用されることを期待しています。

このNewsletterは皆様の寄付によって維持されています。一人年間500円程度を目処にご寄付をいただければ幸いです。 詳しくは、ご寄付のお願い をご覧ください。

 

編集担当 新田 滋

 

 

 

【添付ファイル

 

 

 

【特集論文】

 

  1. pdficon 吉村信之 : 書評『宇野理論の現在と論点マルクス経済学の展開』―Ⅲ「段階論と現状分析」(PDF形式:865KB)
  2. pdficon 柴垣和夫 : 吉村信之・鈴木和雄両氏の批評に答える(PDF形式:475KB)
  3. pdficon 大内秀明 : 宇野三段階論の現代的意義――吉村信行氏への回答(PDF形式:487KB)
  4. pdficon 関根友彦 : 吉村信之君の批評に応える(PDF形式:464KB)

【故馬場宏二氏 弔辞・追悼文】

【一括ダウンロード】

 

編集委員:横川信治、芳賀健一、植村高久、新田滋 顧問委員:櫻井毅、山口重克、柴垣和夫、伊藤誠
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