「宇野理論を現代にどう活かすか」Newsletter(2–23号—通巻第35号—)
「宇野理論を現代にどう活かすか」Newsletter(2 ―23)
発行:2018年1月23日
「宇野理論を現代にどう活かすか」Newsletter(第2期第23号—通巻第35号—)をお届けします。今回のNewsletterは、価値論、国際価値論、段階論に関する3本の投稿論文を掲載しています。
第1論文、柘植徳雄氏の「転形問題に関する伊藤解法の検討」は、伊藤誠による転形問題の解法を価値実体による価値形態の規制関係の到達点と評価し、逐次転化論および産業連関分析との統合をはかった論文です。
第2論文、福留久大氏の「比較生産費と国際価値—リカード対ヴァイナー—」は、リカードの国際価値論の通説的理解では価格視点が欠落している点を明らかにし、「労働」と「価格」の2重の観点に基づくリカード国際価値論の再建をはかった論文です。九州大学『経済学研究』第81巻第4号(2014年12月)からの転載です。
第3論文、柘植徳雄氏の「経済政策論の展開方法」は、普遍的に説明すべき経済政策を原理論および段階論にどのように位置づけるかを整理検討した論文です。『研究年報『経済学』(東北大学)』第75巻第3・4号(2017年3月)からの転載です。
第20号の特集「新しい国際価値論とダイナミック産業」をきっかけとして、原理論、中間理論、現状分析の関係をどのように再構築し、どのように理論化していくかについて、活発な議論が展開されています。第2期第24号では、横川信治の「現代古典派価値論と宇野理論:資本主義世界システムの歴史的動態をいかに分析するか」と、塩沢由典氏のRejoinderを掲載予定です。国際価値論関係の論文を引き続いて募集します。第24号の投稿締め切りは2月末です。
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- The Japanese Political Economyが新しい国際的な編集委員会のもとに、内容を一新して再出発します。
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「宇野理論を現代にどう活かすか」Newsletter
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