「宇野理論を現代にどう活かすか」Newsletter

12月1日に武蔵大学で行われました宇野弘蔵没後30年記念研究集会はお蔭をもちまして成功裏に終了することができました。ご参集いただいた皆さまのお蔭と主催者一同大変感謝しております。
今回の記念の会を企画するに当って、宇野先生らしく学問的な催しにしようということでこのような研究集会にしたわけですが、短い時間だったにもかかわらず大変盛りだくさんで熱心な議論の場になり、その内容も宇野理論の堅持からその体系の再構成に至るまで多岐にわたる方向でさまざまな見解が提出されました。それらが宇野理論内部から出てきていることも、宇野理論が科学的学問として追求されていたからにほかなりません。そこにはおのずと時代や年代の差が出て興味深いものがありました。これらが宇野体系のどのような将来を指し示すことになるのかにわかには判りませんが、宇野理論は新たな事態に脱皮を重ねながらその生命を維持していくものと感じられました。
今回の会の参加者はおよそ160名で、それは私たちの予想をはるかに越えるものでした。それが何を意味するかまだ分りませんが、マルクス経済学の活性化に大いに貢献することになるとしたら、それは我々の大きな喜びといえましょう。

          世話人:櫻井 毅  山口重克  柴垣和夫  伊藤 誠
          実行委員:今井勝人  小野成志  清水 敦  白井義隆 杉本 伸  横川信治

「宇野理論を現代にどう活かすか」Newsletter (11)

発行2009年3月17日



世話人:櫻井 毅  山口重克  柴垣和夫  伊藤 誠

事務局:東京都練馬区豊玉上1-26-1 武蔵大学経済学部 横川信治

電話:03-5984-3764 Fax:03-3991-1198

E-mail:Uno-30atmml [dot] gssm [dot] musashi [dot] ac [dot] jp

ホームページhttp://www.gssm.musashi.ac.jp/uno/

第11回目のNewsletterをお届けします。第10号の発行からしばらく時間が空き、お待たせしましたことをお詫びします。

一昨年の『宇野弘蔵没後30年研究集会』をきっかけとして、昨年出版された『「資本論」と私』をはじめ貴重な資料が次々と発表されています。11号では『社会科学研究』第60巻第3・4号(2009年2月)に発表された「宇野弘蔵教授を囲む研究会」の資料を転載します。