2007年12月1日に武蔵大学で行われました宇野弘蔵没後30年記念研究集会は、お蔭をもちまして成功裏に終了することができました。ご参集いただいた皆さまのお蔭と主催者一同大変感謝しております。
今回の記念の会を企画するに当って、宇野先生らしく学問的な催しにしようということでこのような研究集会にしたわけですが、短い時間だったにもかかわらず大変盛りだくさんで熱心な議論の場になり、その内容も宇野理論の堅持からその体系の再構成に至るまで多岐にわたる方向でさまざまな見解が提出されました。それらが宇野理論内部から出てきていることも、宇野理論が科学的学問として追求されていたからにほかなりません。そこにはおのずと時代や年代の差が出て興味深いものがありました。これらが宇野体系のどのような将来を指し示すことになるのかにわかには判りませんが、宇野理論は新たな事態に脱皮を重ねながらその生命を維持していくものと感じられました。
今回の会の参加者はおよそ160名で、それは私たちの予想をはるかに越えるものでした。それが何を意味するかまだ分りませんが、マルクス経済学の活性化に大いに貢献することになるとしたら、それは我々の大きな喜びといえましょう。
世話人:櫻井 毅 山口重克 柴垣和夫 伊藤 誠
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